古の物語の登場人物と同じ地平に立つには 古い物語や、昔の人が使っていたもの、作ったものと対峙する時、自分が立っている地平と別の世界を想像する。 物語もふるい物も、彼らが生まれた時から一度も潰えることなく存在し続けて、いま私の眼前までたどり着いたというのに。 ふるい物や情報との間に感じる断絶の正体は何なのか。長い時間をかけて少しずつ変容してきたであろう彼らの形によるものなのか、 それとも、文明という強い光源で照らされて見えなくなってしまった私の想像力のせいなのか。 彫刻という重く遅い視覚メディアを用いて、ふるい物と私たちの間にある、断絶とつながりを 再考することを試みができるのではないかと考えた。神話や昔話に登場する人々と同じ地平に立つために。 額賀苑子

展示コンセプト

「MUSE」には、女神のほかに思いを巡らすという意味などがあります。

私たちそれぞれには、唯一無二の本質があり、誰一人同じひとは存在しません。
それは私たちを形成してきた背景によって培われ、そして、育ちます。
私たちが楽しく健やかに過ごす日々の移ろいのなかで、
一人一人に、さまざまな「MUSE」が存在していると考えました。それは自分だけの「MUSE」なのです。

〒152-0035 東京都台東区池之端3丁目3−5

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各線「上野駅」から徒歩約12分

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